タムクラセー桟道橋からバンコクへ(タイ乗り鉄旅その3)

タムクラセー桟道橋駅に到着して、まずは昼ごはん。ちょうどお昼前の到着。なるべく団体さんの入ってなさそうな店へ…と思わずとも、さらに先へ行く列車の画像を撮って、ふと見るとそこにいかにもローカルな食堂が。しかもカフェも併設。ガパオライスとレモネードを注文。

さてさて、腹も満たされ、これから上り列車の来る13:36までに、アレやコレをしないと。

桟道橋の線路の間を歩きながらクウェー川を眺める。数週間前に、娘もここに来てこの光景を見ていて、写真を見て「これは行ってみたい」になった次第。



橋の上を歩くこともできるけど、下から見上げることもできる。構造物としての橋も好きなので、下の構造も眺める。土台はコンクリートなんだけど、橋脚は木製。土台と橋脚をつなぐ金属があるけど、こんなので何トンもある機関車や車両が通って大丈夫なのか?と不安になる。

ランニング友達で、橋の設計をしているトールに聞いたところ、ウェブやフランジもわからん(後で調べた)僕にガチで説明があり、「意外とこれでイケる」という結論だったようで。とはいえ、カーブしているのに、バンクがないので、川側がカーブ外に来ると、そっちに落ちそうな気になります。

下を歩いていると、タムクラセー桟道橋駅の次の駅(?)についてしまった。駅名は「タムクラセー橋駅」。あれ?じゃぁ、降りた駅は?確認すると「タムクラセー」とある。そして、時刻表に載っていたタイ語の駅名は「สะพานถ้าํา กระแซ」で「クラセ洞窟橋」もうナニがナンだか。とはいえ駅前に店が多いのは、僕が降りたタムクラセー洞窟橋駅の方。このキレイな駅の近くは、アートスペースと公園のようになっていて、何にもない。

今度は、来た道を引き返す。崖がオーバーハングしている下の線をの真ん中を歩いてテクテク。向こうから人が来ると、枕木に乗って待つ。上から岩が落ちてきたら、即、川側へ。先日、ニュージーランド人観光客が通過する列車から、身を乗り出しすぎて転落死した。動画を見ると、窓からではなく、扉を開けて撮っていたみたいで、そりゃ危ないわ。時速5〜10kmの低速走行中とはいえ、下はかなり深い。

そんな場所を母と娘で歩き始めた二人は、娘が「やっぱり戻る」と引き返してきた。

駅までの途中にカセー洞窟があり、仏像が安置されています。このエリアも昼間はものすごく暑いんですが、この洞窟は涼しいんです。ズッと線路の上を歩いて、大汗かいた後に洞窟に寄ると、汗がスーッと引いていい気持ち。

仏像の前の囲まれたゾーンは、お祈りの空間。普段、靴を脱がない欧米人でも、わきまえている人は靴を脱いで入る。それが上の人達。でも、全員が上の人ではない。わきまえないアホは靴のまま入っていく。僕は「〇〇人がどうこう」という前に、どこの国の人であろうと、アホとは関わらないようにしている。アホが寄ってきた時は、自分もアホに落ちぶれた時だと思っている。「自分の周りはアホばっかり」とは、イコール自分もアホだということだ。どこの国や地方や人種にも、上の人達がいる。それは貧富とは関係ない。そこと繋がれば平和だ。

帰りの列車がやってきた。行きの列車が、そのまま折り返してやってきた。牽引の機関車も同じ4130。

13:36 Saphan Tam Krasae駅を出発する列車「258」に乗って、さっき歩いて渡った桟道橋を、今度は列車で渡る。カメラが川側に傾いているのもあって、列車ごと落ちそうに見えます。

帰りも同じような硬座の車両。そして、行きに大量の欧米人が乗り込んできたTHAKILEN駅で大勢が下車。そこを過ぎると、列車はガラガラに。でも、僕は日本では珍しい硬座の客車が気に入ってしまい。そこに居続けることに。同じ車両には、若いドイツ人(と思われる)カップル。イチャイチャ過ごしてましたが、それもまた良き時間でありましょう。今のうちに思う存分やっときなはれ。

最後尾の車両は、こんな椅子だった。

列車の最後尾といえば、一度、あれを撮りたかった!
流れていく線路、
流れゆく風景、
過ぎ去った時間…
映画のシーンでも使えそうなあの光景。

は、これだけ空いていれば…でユックリ撮れました。

自分が乗った列車が通った後、踏切を横断していくバイクや自動車。いっせいにスタートするバイクが撮れたのもラッキーでした。


そうこうするうちに、車掌がやってきた。行きも帰りも同じ車掌。「トンブリまで」というと、「100バーツ(400円)ね」と。

トンブリ→(約150km)→カンチャナブリ、
カンチャナブリ→(約35km)→タムクラセー、
タムクラセー→(約185km)→トンブリ
に乗ったけど、全部100バーツだった。距離はまったく関係ないらしい。

今度は、端末での発券ではなく、紙の切符。路線図にパンチするのかと思ったら、束をまとめてパンチ!おまけに10バーツ券を10枚まとめて、これで100バーツという検札。すげぇ!

帰りは、ズッと車窓を眺める旅。対向車を眺めるのが楽しかった。

とくに、この時は、対向車が遅れて来て、向こうの機関士や車掌なんかと、やいのやいのとやり取りしているのが、楽しそうでよかった。僕が乗った列車の車掌は、あっちこっちの駅でもいろいろ話しかけられていたし、どうやら路線の人気者だったようだ。

短距離のコミューター列車もくるけど、超長距離のマレーシア方面まで行く列車も通る。そいつの牽引は、最新型の中国製。フランス製や日本製の機関車は旧型化していて、今や最新型は中国製。規格のわりに安いんだろうな。客車も中国製が増えているらしい。

Taling Chan駅に帰ってきた。ここからバンコクの新しいターミナル駅Bang Sue駅まではレッドラインが走っている。北部や東部へ行くなら、ここで乗り換えてBang Sueへ行った方が、圧倒的に早い。

でも、僕が乗る列車は、古いバンコク西ターミナル駅のトンブリ駅へ。
タムクラセー桟道橋駅からトンブリ駅まで4時間19分の鉄道旅でした。14分遅れでトンブリ駅へ到着。

この列車が遅かったのではなく、単線区間でBang Sue駅からくる超長距離列車が遅れていて、それの巻き添えを食らった形の遅れ。なんせ、遅れるまでは、

定刻の2、3分前(!)に出発するくらいの早さ

なんぼなんでも、時刻表よりも早く出発するのはアカンやろ!と思うけど、こっちはそれもアリらしい。娘の通う小学校では「5分前集合!」とよく言われていたみたいだけど、5分前でもギリギリかもしれない。ちょっと驚いたタイ鉄道の事実。遅れるのはともかく、早いこともあるのは超チェックやぁぁ!!(カチカチカチカチ)

 

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