広島市へ
講演で広島市を訪ねました。広島駅で降りたのは、島根県邑南町での講演の時(この時)以来。広島県での講演で広島を訪れたのは、2019年10月以来。その時は、東広島市での講演だったので、新幹線の東広島駅で降りたはず。邑南町の時は、広島駅の北出口に出たので、南出口に出たのはかなり久しぶり。
到着して、まずは昼ご飯。広島といえばお好み焼きじゃろ。というわけで、いろいろ調べて「ここにしようかな?」と思った店に行くと大行列。3,4軒並んでいる真ん中あたりの店に空間を発見。「いけますか?」と聞くと、「見といてください」とメニューを渡される。食べるのは、いつも一番シンプルなやつ。先に金を払ってカウンターへ。
焼いているのは東南アジアからの若者男性たち。時々、なんか喋っては笑ったりと、けっこうマイペースで焼いている。この感じ、タイの屋台で食べてるみたいで好きです。
お好み焼きとは、一見同じように見えて、本当にいろいろ。ざっくり二分すると、広島タイプと大阪タイプの2種類だけど、キャベツの切り幅や肉の並べ方でも、少しずつ味が変わるし、揚玉の有無やその材料、調味料ドバッと入れるところもあるし、麺の硬さや太さでも変わる。
で、僕が食べたのは、タイの屋台で食べているような味でした。味よりも、焼いている人の個性が勝って、味はよくわからんかったです。タイの屋台も、周囲の雰囲気や作っている人、同席している人なんかの刺激が強すぎて、同じようなカオマンガイを食べても、味の差はよくわからんのが常でした。
とりあえず、腹が膨れたので、講演会場まで移動。
広島駅は絶賛工事中。地下道に入ると冷やーっとした空気。ところが、地下から出ると、暖かい…を通り越して暑い。一番上の写真のようなモノもできていて、いったい、自分のいつの記憶から更新されてないのか?と思いました。
京都人あるあるですが、駅から出ると、まっすぐ歩くと真南か真北、あるいは真西か真東に行けると思い、つい歩き始めてしまうのです。他の町は、それではアカンのです。猿猴川沿いの、今、地図で調べると出口9から出て、そのまま川沿いを歩いてしまいました。
少し遠回りにはなったのですが、猿猴橋という存在を知る機会になりました。今、オーバーツーリズムで問題を抱える京都も、市電を1978年に撤去してしまったのですが、あと15年くらい延命させれれば、エコロジーやその後のサスティナビリティーという視点が入ってきて、なんとかなったと思うんです。
それに今、市電があれば、かなりの観光資源になったと思うんですよね。巨大なスーツケースを抱えて市バスに乗る観光客が問題になってますが、他に手段があれば、乗合バスにわざわざ乗ることはないと思うんです。タクシーは他国と比べるとべらぼうに高いから、優先的に利用されないと思うし(観光渋滞がさらに利用を遠ざけていると思います)。
「京都には地下鉄があるじゃないか」と言われそうですが、地下鉄は南北2つの路線のみ。地下鉄というのは、外が見えないので、観光資源としては今ひとつ。それは自分が外国の町に出掛けた時にも感じます。外が見える安心感や、町の様子や行き交う人を見る楽しみ(これを「観光線」と言うとする)がないのが地下鉄。地下鉄は観光線が細いんです。バスの方がまだ太い。市電はもう少し太い。加えて、時間が正確なJRや私鉄などの専用鉄道線はだいぶん太くなると思うんです(その分、町の様子は遠ざかりますが)。観光線の太い交通機関が、観光都市には必要だと思います。市電に観光客が流れる分、バスは地元民(あるいは長期滞在観光客)の足として棲み分けできているのが、広島駅前で感じました。
広島の南西側は、大きな工事をしていました。市電が駅ビル2階に突入するように作られているんだそうな。(https://www.westjr.co.jp/railroad/project/project_hiroshima/progress/より)
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