タイのバイタク

前回のタイ滞在のときも、「バイタクしか勝たん」と触れましたが(この時)、今回もバイタクを活用しまくりでした。

今回は、滞在日数も伸びた分、乗車回数も多くなり、その分、いろんなライダー達に出会いました。他で投稿した記事を編集しています。


2月2日
今日のライダーたちですが…朝イチから濃かった。壱号ライダーはコレまでで一番年上と、ひと目で分かるおじいちゃん。ヘルメット持参のライダーでちょっとうれしい(上画像参照)。しかし、実はヘルメットがあった方が間違いなく良いという、ワイルドじいちゃんだった。じいちゃんだと思って油断していたら、カッ飛ばすカッ飛ばす。一回、橋の上でちょっとバイクが本当に飛んだんじゃ?ということも。『宇宙兄弟』にでてきた「ヤンじい」みたいなじいちゃんでした。

青いジャケットが、カッ飛ばしヤンじいの後ろ姿。

弐号ライダーからは、Boltで配車。ここまで、なんかいつもとちゃうな?と思ってたらGrabで配車してたんでした。で弐号もヘルメット持参。彼は信号に引っかかりそうになると、トラックの影に入って涼むという、賢い人でした。時間帯が太陽に向かって走る南向行きだったので、当然ちゃ当然ですけどね。

三号ライダーは普通の人。

で、問題の四号ライダーは、別名「Mr.ショートカット」。見た目は俳優の松尾諭みたいな人。「3分で迎えに行きます」と出たのに、30秒で来た。しかも全然違う方向から。…もしや…と思ったら、彼は一方通行を逆走してきたらしい。で、僕を乗せても、100mほど進んで「ん?待てよ…」と再度逆走。そして、最後もグルーッと大回りしないと行けない場所へ、チョチョッと抜け道して「はい!目的地!」で加奈子との待ち合わせの店へ先に到着。が、僕の財布には一番小さいので500バーツ紙幣しかなかった!83バーツの支払いなのに。そこで、目の前にあったステーキハウスのお姉さんと目が合って「両替して!」と頼んだら、「どの紙幣?」と聞くその重低音。やっぱりオネエは優しい♡Mr.ショートカットに乗って、他の店に行くつもりが、オネエ(しかも好みの美人ちゃん)がウェーターさんの店へ。そこはママもオネエ(というか、世代的にはMr.レディー)で濃ぃ〜い。

そして、五号ライダーは、他の客を降ろす場所から僕が乗るというラッキーライダー。四号が来た道を帰るんだけど、四号が逆走やらチョチョッと抜けて短縮しまくった道を正規のルートで走って約半額。つまり、四号はほぼ同じ時間乗せて倍稼ぎよった!というMr.ショートカット&チャッカリだったことが判明。Boltのルート指定も悪かったと思う。もっとも大渋滞時間帯でしかも渋滞方向だったので、あの値段は仕方ない。五号の時間は、渋滞はほぼなし。

渋滞が一番ひどかったのは、三号の時だったな。フアランポーン駅からチャイナタウンを横切ってのホテルだったんだけど、まぁ、チャイナタウンがごった返してましたわ。観光客戻ってきてるね。欧米系の観光客はマスクしないからすぐわかる。欧米系でもこっちに住んでる人はマスクしてるんだけどね。旅行者はしてないんよね。僕はそこにいるタイ人が付けてるのなら付けることにしてます。

2月4日
2月3日も乗ったはずだけど、記録がない。そのくらい2月4日はインパクトがあった。

いやぁ〜ボケてましたわ。

バイタク利用が続いて、その度に小銭を用意するのが面倒になり、Grabをカード決済にする手続きを今日したんです。

で、その手続き後の乗車での降車後、つい普段のようにライダーに現金を渡してしまったのでありました。そのライダーも、なんか勘違いしたのか、それともわざと知らんぷりしたのか、受け取ってそのままバイバイ!

80バーツなので、320円相当。これが3200円ならライダーに変換要求出すところだけど、80バーツ…タイだと食事2回分だけど、勉強させてもらったと思うことに。

そのライダー君の後ろでGoProで撮らせてもらったり(動画で載せたバイタク風景です)、めちゃいい安定感あるバイクだったし、大渋滞を縦横無尽に運転してもらって娘と同級生たちの晩ご飯の合流に間に合ったし、何より僕が「あ、右に行って欲しいな」と思ったら右へ行くし、「左が空いてそうやけど」と思ったら左に車線変更するし、気持ちと運転のシンクロ率が高かったので、大奮発のTipsということで。

その帰りは、間違えずに現金渡しませんでした。

そのGoPro映像がこちら。
(7分20秒)

2月6日
今日の1号ライダーは若い男子。オーダーしたら、あっという間に来てくれて、しかも、裏道&裏道という地元っぽい乗りこなし。あっという間に、目的地の駅。おお!デキるヤツ!と思って、駅に着いて、後から来る加奈子を待っていると「今どこ?」と加奈子からメッセージ。
「え?もうホームにいるで」
「1番線やで」
「1番線にいるで」
あれ?どして?姿が見えんぞ。

で、よく見たら、

指定した駅の一つ手前の駅やん!

ウケるわ!

大阪で、「天満まで」でタクシー乗って桜宮で降ろされたら「え?」だし、東京で「日暮里までね」で鶯谷で降ろされたら…どこやねん?ここは?やろな。

1号ライダーが、「あ、MBK(バンコク環状線)の駅やね。OKOK楽ショー!」で駅名まで確認せずに運転してたんだろね。

判明してからは、次の駅で無事に合流できました。
(画像と記事はここでは関係ない)

でもまぁ、タイに来る前からもそうだけど、タイに来てから余計に、他人のミスにいちいち腹が立たなくなったな。腹立てても、逆に自分がミスした時にシンドくなるだけだし、自分もミスるから他人もミスるし、お互い様だわ。

2月7日
今日は2人のライダーでしたが、2人とも女性。おばちゃんでした。2人とも40km運転。ゆっくりゆっくり。60kmオーバーでスキあらばクイッと渋滞にねじ込むバンコクのライダー達に慣れてると、おっとりノンビリは新鮮。

今日は、明日のエラワン滝行きのバスをチェックしようと思って、バスターミナルとホテルの往復で利用。行きはまったく問題なし。で、その帰り。晩ご飯を屋台で食べて、その後、夜市っぽいところで、ロティというデザートも食べて、目の前の道路にGrabを呼んだら…これまた数分で来た。でも、姿が見えない。

よくみると、乗り場を隣の道路にしてしもてた。うわぁ!と焦る。で、見つけた!とおもったら、全然別のGrabライダー。その別ライダーさんは、Uber Eatsや出前館的な、フードデリバリーがメインのライダーさん。例の背中に背負う、あのリュックを後部座席にくっ付けてました。

別のライダーだったか…とガックリ。こうなると、呼んだライダーを探すのはよりタイヘンに。あれって、片方は動かない方がいいんですが、両方が動かないとこれまたどうしようもない。

どうしたものか…と思っていたら、さっきの別ライダーさんがバイクに乗って後ろからやってきた。で、僕の目の前であのリュックサックを外して、僕に「これを持って乗れ」と。一緒に探してくれると申し出てくれました。その僕よりちょっと若いくらいの女性ライダーさん、夜市の人混みの中をバイクで駆け抜けて探してくれたんだけど、結局見付からず。

で、なにやらチャチャっとクリックして、その人が僕の目的地まで乗せることに。Grabのリュックサックを抱えたままのライド。GOProの撮影なんかで手放し乗りができるようになってて良かった。タイではバイタク客は老若男女を問わず。若い女性なんて、横乗りしたまま両手でスマホをいじりながら乗ってます。慣れると全然問題ないらしい。

40km運転で、車やバイクには追い抜かれまくったけど、そんなの全然問題じゃない。ありがたやありがたや〜でした。

カンチャナブリでは、こういう乗り物にも乗った。スクーターの横に、日本のリアカーみたいなのがくっ付いている。横に付いているからサイドカーと呼んでいいのか?という乗り物。バイタク価格で乗れるけど、スーツケースなんかの荷物がある人には便利。

タイでは、バイタクが便利なんだけど、バイクだからライダー一人と客一人しか乗れない…というのは日本人的発想で、「2人いるなら3ケツすればいい」というのがタイ的。一台のバイクに4人乗ってるのも見かける。その場合は、小さな子が間に挟まれているバターンが多いですけど、中学生っぽい男子が4ケツしているのも見かけた。

ほぼ、毎日のように乗っていたバイタクだけど、サメット島にはタクシー自体がない。ソンテウに乗るしかないので、その間だけ記録がない。

そういや、一回、Grabでタクシーを呼んだら、そのタクシーの運転手が「トイレに行きたくなったからキャンセルさせて」と電話をかけてきたことがあった。

で、その代わりに来たドライバーは、僕の女性っぽい語尾を男性の文になるように発音指導してくれた。「こんにちは〜」を「カップンカ〜」というのは女性で、「コップンクラ(ップ)」というのが男性。気をつけていても、横で話す娘の真似をするうちに、語尾が伸びがちになっていたらしい。加えて「コップン」も本当は「コップ(ク)ン」のような感じになるなど。語学教室でもない限り、なかなかゆっくり話してもらえる機会がないので、とてもいい時間でした。

タクシー運転手は、手軽に始められる商売ということもあって、欧米だと移民労働者の仕事になっている。ボストンで拾ったタクシーはロシア語しか話せないドライバーだったこともあった。とはいえ、旅行者にとっては、貴重な現地の人との会話機会なので、いろいろ話ができれば、より旅行が楽しくなる。

なんだか、タクシーもバイタクも、いろんなドライバーやライダーがいて、また「あんなことあった」と思い出すかも。随時、付け加えていく予定。

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