花園ラグビー場へ行ってきた



東大阪市花園ラグビー場へ行ってきました。今の朝ドラ「舞いあがれ!」の舞台でもある東大阪市。東大阪市といえば、ラグビーの聖地花園ラグビー場です。

僕が花園ラグビー場を訪れるのはいつ以来か?というと、








この時以来です。

1987年10月25日。その年の5月に第1回ラグビーワールドカップが開催され、初代王者となったニュージーランド・オールブラックスと日本代表との対戦。


結果は、0ー74。
ボードには懐かしい名前の数々。平尾誠二さんのように、すでに亡くなられた方もいます。この時のオールブラックスのSOはキックの名手、グランド・フォックスではなかったのでガッカリだったのですが、この時のフラノ・ボティカがこえまた憎たらしいほどに、日本代表を掻き回した印象でした。圧巻は、ジョン・カーワンのタックルした日本選手数名をズルズル引きずってのトライでした。

あの時以来の、花園ラグビー場。











第102回全国高校ラグビー大会に、母校の香川県立高松北高校が出場するので観戦してきました。ことの成り行きで、高校同窓会の関西支部長をしているのですが、その役目も今年度までと聞いているので、「最後くらい、なんかの大会に顔を出そう」ということで、全国大会に出場したラグビー部の大会を観戦することに。


以前の印象とはまったく違う花園ラグビー場。花園近鉄ライナーズのカラーの椅子が華やか。芝もまたキレイ!












相手は大分県代表の大分東明高校。ゲーム前のウォーミングアップを見ていると、大分東明のフィジーからの留学生がどこだかわからないくらい、他のメンバーの体格もゴツい。

ゲーム開始は14:50。
開始早々、そのゴツい戦車がものすごいスピードで突進して、わずか50秒でトライ。いくら大分東明が風上だったとはいえ、電光石火とはまさにこのこと。

そこから取られるわ取られるわで、前半終わった時点で0-59。

後半は、高松北高が風上になったとはいえ、ボールが落ちてきたらもはや関係なし。後半も大分東明のパワーとスピードは衰えることなく、点を取られ続け、結局、終わってみれば0-130の大差。
後半、一度、ペナルティーキックの機会はありましたが、ボールは惜しくもゴールポストの左へ。

このサイトによると、この点差は全国高校ラグビー大会史上5番目の記録。最大に開いたのは第99回(2019年)大会の報徳学園✕山形中央の162-5の157点差。とはいえ、香川県勢でも、ここまで点を取られたことはなかったようで、もちろん香川県代表の最大失点記録。

もはやなすすべなし…とはいえ、選手は最後まで懸命にボールを追っていました。ゲームの最終盤の12番のタックルはキレイに入っていました。一つ一つのプレイには、光るものもありました。序盤にタックルを受けて退場した選手以外は、大きなケガもなかったように見えました。集中力が途切れていなかった証拠でしょう。反則もあまりなくて、荒れたゲームにならず、フェアなゲームだったと思います。

後で知ったのですが、12番の普門選手。上小阪中学校出身ということは、近畿大学の近所ですし、花園ラグビー場の地元東大阪市の出身ですね。せとうち留学制度で高松北高に入学したそうです。ある意味納得。

ちょっと気になったのは、高松北高の指導者。選手を「おい!」と呼んだり、「はよせぇ」とけしかけたり、昭和の悪しき根性指導体質が垣間見られました。言葉遣いは(言葉遣いこそ)大事です。試合中の選手への声掛けも、鼓舞するというよりも、叱責に近いニュアンスで、コーチングという概念からは程遠い印象をうけました。選手の主体性や創造性が必要なスポーツでの、ああいった指導では…です。

一方の大分東明はというと、監督?あれ?いたっけ?というくらいでした。選手同士が声を掛け合って、のびのびとプレイしていたように感じました。リザーブの選手もよく声が出ていました。

母校の高松北高校は大敗を喫しましたが、とはいえ、せっかくラグビーという世界で通用するスポーツをしているのですから、大学へ進学しても、企業に就職しても、是非、続けてほしいと思います。とくに、香川を離れれば、クラブチームはたくさんあります。大阪なんて本当にあっちこっちにありますし、京都にもたくさんあります。ぜひぜひ、続けてほしいです。

今回、僕が最初に1987年の日本代表対オールブラックスの試合を紹介したように、昔は「日本代表が世界の強豪に勝てるはずない」と言われていたのに、ラグビー日本代表は勝てるところまで来ました。サッカーの日本代表だって、ドイツやスペインと戦って勝ちました。香川のラグビーは、まだまだ不毛地帯で進化が必要でしょうけど、もしも、Uターンした時には、外で経験したラグビーをもちこんで、不毛地帯に種を植え、苗を育てる人になって欲しいです。今日の試合は、大敗しましたが、この経験はきっと将来に活きると思います。学ぶものがあったと思います。試合には負けましたが、人生に負けたわけではないです。ここからです。

さぁ一本いきましょう!


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