鹿児島県曽於市へ

鹿児島県曽於市へ!というタイトルなのに、画像は宮崎ブーゲンビリア空港。

曽於市。それはどこ?から始まった今回のツアー。調べると、大隅半島の付け根あたり。鹿児島市のある薩摩半島ではなく、右側の大隅半島…ということは、鹿屋市での講演(この時)に使った、サンフラワーの旅ができるかも?!と期待。ところが、講演予定の日(正確にはその前日に大阪南港発)は、定期修理で運行されないと判明。

…となると新幹線で鹿児島中央まで行くか、飛行機で鹿児島空港まで行くか、あるいは宮崎空港から都城まで行き、そこから鹿児島入りするか?市の担当さんと打ち合わせした結果、宮崎空港まで行き、そこから連絡バスで都城駅前で降りる。そこで市の担当さんに拾ってもらって曽於市入りというのが、担当さんも負担も一番少なさそうなので、そのルートで決まりました。

さっそく、その日のうちに飛行機の予約。なにしろ、問い合わせがあったのが12月2日。講演は1月25日。早く取らないと安い席がなくなる!時間的に行きはANA便しか選択肢がない。そのANA便。普通席で座席を探していたのですが、魔が差してプレミアムクラスを見てみると、普通席との差額が1,000円!JALのクラスJなら、その差額で乗れるけど、ANAはもっと差があったはず。せっかくの機会なので、プレミアムクラスで予約。出張の楽しみを自分で仕込めました。

そして講演後です。日帰りも、無理せず可能だったのですが、せっかくの機会なので…と曽於市の宿泊施設を探すと…あるにはあるけど都城とは逆方向。宿泊地まで送ってもらったとしても、翌日の移動手段がない。というわけで、都城駅周辺に泊まることに。それにあわせて帰りのフライトも予約。帰りはJAL便こちらもクラスJで予約完了。往復ちょっと良い席。ワクワク。

1970年の万博会場跡に建つ太陽の塔。その前を空港バスで通過。「行ってきます」と挨拶するかの如く、ほぼ毎回ここで写真撮ってます。なぜかそういう気分になるのです。次の万博会場は…って、今年開催だったっけ?大阪の人は盛り上がってるのかもしれませんが、京都までそれが伝わってきてません。

プレミアムクラスはラウンジも使えるようで、伊丹空港のラウンジをはじめて使いました。そもそも飛行機を眺めている方が好きなので、ラウンジに行かないし、そこまでに食べたり飲んだりしているので、これまでラウンジを使った経験は、台北の桃園空港がはじめて(この時)。ラウンジでゆっくりしていたら、けっこういい時間になっていて、搭乗口へ行くとすでに多くの人が乗り込んだ後。

座席につくと、すぐに通路側の人も搭乗。感じの良さそうな僕より少し若いくらいの男性。席に着いた後で荷物をハットラックに入れようとしたら、「入れましょうか?」と声をかけてくれました。「おお!ジェントルマン!」。先日(この時)の新幹線の隣席がダメ人間2連発だったのに比べると雲泥の差。

お隣の方がイケてるのに気を良くした僕は、フライト前に「飲み物やリクエストはありますか?」と声を掛けにきたCAさんに、「今はございません。はじめてプレミアムクラスに乗ったので、楽しみです」と。
大阪伊丹空港から宮崎ブーゲンビリア空港までは、1時間10分。その間に軽い食事が出ます。僕は頼んで、うれしがって撮ってましたが、お隣は食事はパス。コーヒーだけ頼んでいました。その間、ビジネス書を読んでました。その後は、パソコンで資料の確認らしきことをしていました。当然、周囲からは覗き見できないようなスクリーンが貼ってあり、内容は確認できず。

プレミアムクラスの座席にある背もたれやフットレストのスイッチ。このレバーをグイッと引っ張って倒すらしい。737-800のプレミアムシートは電動じゃないのね?今やANAに残る数少ない非電動リクライニング。絶滅前に乗れました。

航路の都合で関空の海側を飛行。そして四国を横切り、九州へ。

食事や飲み物が終わって一段落した頃、CAさんからメッセージカードが届きました。以前(この時)熊本からの帰りのJAL便でもらったことがありましたが、ANAでももらえるとは!感激です。ファンになりますね。

九州に入るその地点は、青島!鬼の洗濯板!上空から見ることができるとは!宮崎空港はこれが3回目のはずですが、前2回は外を眺める余裕がなかったんだと思います。あるいは、西向きに直接着陸したのかも。今回は東向きに着陸だったので、一度、宮崎空港の南を通過して、Uターンしての着陸。

その折り返す清武あたりの山は、スギ花粉で茶色い山になっていました。見るだけで花がムズムズする感じ。春一番が吹くと、この花粉が一気に飛散するんでしょうね。ひえぇぇぇ。

予定よりも、少し早く着陸。そして、預ける荷物のない僕は、そのまま都城行きのバス停に直行。一番乗り!ん?見ると、10:35のバスが4分前に出たばかり。そのバス停を掃除していたオッチャンの話では、「さっき出たばっかり」とのこと。どうやらバスは遅れていたらしい。とはいえ、このオッチャンのコテコテの宮崎訛りは、最初の一言では聞き取れず。ほぼ外国語でした。こういう方言ギャップがタマランです。

予定通りの11:05のバスを待つ。見るとキャンプのメッカ宮崎県らしいモノがそこかしこに。一番乗りは僕でしたが、二番待ち客は僕より少し上の女性。都城の親の世話に帰省するそうな。聞けば宇治市の人。近い!きっと同じ飛行機に乗ってたんでしょうね。



ちょっと懐かしい、平成時代によく見たタイプの空港バスでした。独特のベンジン臭さがある車内でした。あれは何の臭いなんでしょうか?たまに、あの臭いのバスがあります。運転手さんは女性でした。伊丹空港の連絡バスにもたまに女性がいますが、京都〜伊丹空港線では見たことがないです。

市の送迎担当さんと、会場までの途中で昼ご飯を食べることに。「拉麺べっぷんち」で頂くことに。京都のラーメンは普通に頼んでも濃い目の豚骨しょうゆなので、それを比べたくて、あえて「白」で。九州の豚骨はサッパリしていて、替え玉があるのも理解できるくらい、ツルツルと食べられます。美味しかった!講演前でなければ、腹パンパンまで食べたかったです。

で、ここで、ズボンの尻ポケットに入っているはずのPiTaPaとJR西日本のEXカードが入ったパスケースがないことに気がつく。そういえば、空港からのバスを降りる時に、PiTaPaをかざしたら、残金不足が表示されたので、現金を払うためにサコッシュから財布を出して支払ったのでした。その時、タッチする機械の上にPiTaPaを置いたままだったかも!市の担当さんが電話番号を調べてくれたので、宮崎交通のその番号にすぐ電話。担当さんが、該当バスに連絡して探してくれ、もしも見付かれば、帰りに西都城のバスセンターで受け取ることに。

いやはや、それにしても面倒なことになった。とはいえ、帰りまで時間がある往路でよかった。この先気をつけろってことだろうな…と思って、ジャケットのポケットに手を入れたら、パスケースがあるでないの!僕はパスケースは尻ポケット、スマホは胸ポケット。その他、アレはここ、コレはここ、とほぼ定位置化させているので、他の場所にいれることは少ないのですが、残金不足が出た時は、とっさにポケットに入れたようです。宮崎交通の営業所に電話を入れて「ありました!」を連絡。よかったよかった。

講演は、今回は200-LPP045パワポリモコン2号を投入。余計なボタンやレーザーは不要。ワンボタンというムダを削ぎ落としたリモコンで気に入っていたのですが、油断していたら、いつの間にか生産終了商品になっていました。メルカリで購入。途中で接続が切れてしまい、公演が終わると繋がるという、間抜けっぷり。今後、鍛えないと。

講演終了後、都城のホテルまで送ってもらいました。途中、蒸気屋に寄ってくれて、お土産を頂きました。グリーンホテルの別館でした。別館のCエレベーターは思ったよりも奥にあり、ちょっと探しました。後から外に出て、ホテルを横から見ると、あぁ、なるほどと位置関係がわかりました。本館と別館はだいぶん離れてるんですね。

ホテルのロビーには、「歓迎アルビレックス新潟」の旗。キャンプの聖地宮崎県は、プロ野球だけでなく、Jリーグのチームのキャンプも受け入れているようです。このことが晩ご飯にも影響するとは、この時はまだ気が付かず。
結論からいうと、キャンプ受け入れ地の週末の晩ご飯どきは、どの店も予約客で満席。ふらっと立ち寄った出張族が、ネット情報を見て入れる店などなかなかありません。数軒まわって、やっと入れたとして、その店になぜ空き席があったのか?ということです。チームの選手やコーチや関係者だけでなく、ファンもやってくる週末。練習の後、どこかへ行こうにも他に行き先がないとなると、夕方から店で飲み食いになだれ込むしかないわけです。そりゃ混んでますわ。

「これは、鹿児島市内に泊まった方が良かったかも…」とも思ったのですが、こういう経験は、来てみて初めて知ることができたことです。これもまた旅の話のネタです。というわけで、食事は軽く、部屋でつまみとハイボールを少し飲んだだけ。

前の晩に、あまり食べられなかったので、ホテルの朝食バイキングがありがたかったです。さつま揚げや冷や汁、豚骨ラーメンに白味噌の味噌汁、チキン南蛮やサバのトマト煮、黒豚のすき焼きなど、いろいろ食べることができて、お得感ありでした。ホテルは朝食なしで予約していたので、近くの「松屋」で牛丼でも食べようかと思っていたんですが、1,000円払って朝食バイキングにして正解でした。

ホテルはずいぶん広い部屋でした。いろいろ快適でしたが、この日は、日中とてもあたたかく、それが夜まで続いていました。暖房を入れていないのに暖気が残っていて、むしろ寝苦しいくらい。冷房を入れればよかったと思ったくらいでした。

都城へ来る時は空港連絡バスでしたが、帰りはノンビリ日豊本線で帰ることに。都城駅はだだっ広い!相当な旅客数と貨物取扱量だったのが推測されます。

日豊線の宮崎行きが入線。途中、空港行きに乗り換える南宮崎駅まで乗車。乗客は、僕以外はほぼ若者。中高生っぽい子ども達がたくさん。大半は終点の宮崎駅まで乗って行ったもよう。他には、インドネシア人と思われる若者たちがたくさん乗っていました。要するに、運転免許がない若い人たちばかりでした。高齢者はあまり目につきませんでした。日本人とインドネシア人が半々くらい。もはや外国人労働者なしでは産業も成り行かないようです。

日豊本線の普通電車の車内はこんな感じ。シートのヘタリはあるものの、概ね快適。

南宮崎駅で乗り換え。トイレが改札の外にしかない駅なので、一度、出て見たら
こんな、いかにも南国!な光景が広がっていました。風は強かったけど、天気が良くて気持ちの良い青空。
南宮崎駅から宮崎空港までは713系のサンシャインという電車。

近郊型車両の外観なのに、座席は昔の特急のそれ。山陰線でも乗った旧国鉄の特急の座席。特急料金無しでリクライニング座席。無理やりこの座席を乗せたせいか、窓との位置関係がメチャクチャ。乗った瞬間に「これは!」と思ったので、そこはよく見て座席を選びました。が、通路を挟んだ席のおばちゃん2人の方言が見事だったので、そっちに座って、耳ダンボの方が楽しかったかもしれません。

宮崎空港駅ではゲルググ顔の787系。特急だけどワンマン運転(だったかな?)。かつての花形特急が4両編成で走っているのも、時間の流れを感じます。

宮崎空港駅の改札越しに。この右手には宮崎ブーゲンビリア空港。近くて便利。

大阪伊丹空港行きの飛行機は12:20発。11:00に宮崎空港駅に到着したので、3階のレストランでササッと昼ご飯。あんまりお腹は減ってなかったど、ここで食べておかないと、次は13:30過ぎの伊丹空港まで食べるチャンスがない。

朝はちょっと食べたチキン南蛮をここではガッツリ。腹一杯になりました。

JAL機に乗り込む。

今回はクラスJの一人掛けの列。

離陸後すぐの宮崎の海岸線。宮崎シーガイヤ…ではなく、フェニックス・シーガイヤ・リゾートのホテル(シェラトン・グランデ・オーシャンリゾートがよく見えます。

足摺岬を通過して、
行きは関空のあっち側を通ったのに対して、帰りは関空のこっち側を通って、伊丹空港へ。空港から京都は連絡バス。それがここでも数分前に出たばかり。「待ってくれんかったんよぉ」というオバちゃんが並んでいました。20分に一本の京都駅行きの空港連絡バス。ほぼ20分待って、次のバスへ。温かい宮崎から、寒気の入った関西へ。寒さが身にしみます。

京都駅には、予定よりも早く到着。おかげで、近鉄にも予定より一つ早い電車に乗れました。都城駅から自宅最寄り駅まで、5時間28分の旅でした。一泊すると少し楽ですが、22日水曜日の銚子経由の神栖市往復で往復13時間の疲れが残っていたのか、なかなかのグッタリ具合でした。帰宅後、晩ごはんを食べた後、「もうアカン」と、21時には寝たくらい。

また曽於市へ行く機会があるのなら、その時は、さんふらわあで行ってみるか?それとも今度は鹿児島空港から向かうか?その機会のお楽しみです。


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