マイナンバーカードが役に立った


最初にカードが届いてから、もう何年経ったのか?というマイナンバーカード。とりあえず、出回り始めた頃からカードを持ってますが、これまであんまり使う機会のなかったカードでした。が、昨日の整形外科で初めて「おおお!これは便利」という瞬間がありました。

その整形外科は、受付でマイナンバーカードの読み取り機があって、ドクターの問診にもその内容が反映。すると、

「あ!ザイロリック飲んでる?」
「飲んでます。尿酸値高いので」
「ん〜痛風な、関節ならどこでも発症する可能性はあるからなぁ」
「え?!足の親指の付け根だけじゃないんですかっ!」
「そやねん」

という会話。データからビビらされた可能性を指摘されたわけですが、これも原因を割り出すには大事な資料ですよね。

結論として、痛風発作の可能性は消えたわけですが、これはこれで参考資料として活きたわけですね。できれば、レントゲンやMRIのデータもマイナンバーカードに入れてもらえると、セカンドオピニオンを求める際に、何度も撮り直さなくていいし、事故で救急外来に運ばれた時も、その時の損傷か以前からの損傷かが判別できていいと思うんです。保険証機能をくっつけた効果は大きいと思います。

で、どうせなら、運転免許証も納税カードみたいなのも一緒にして、スピード違反の違反金は、「〇〇万円」という固定金額じゃなくて、「年収の5%」というようにすると、罰金の財布への痛さ平等感も上がると思います。フィンランドがそういうシステムです。

ずっとずっと以前に、フィンランド人の友人の車でコテージまでサウナに入りいくため、高速道路を巡航中、彼は制限速度をガッチガチに守っているんです。
「制限ピッタリやね」と聞くと、
「速度オーバーの罰金がとてつもなく高いんだわ」と。
「ヤングエグゼクティブの君やったら、罰金もたいした額にならんでは?」
「年収に応じて額が違うのよ」
とのこと。

プライバシー保護が大切なのはわかるのですが、データを良い方向に使ってもらえるのであれば、僕は開示するのにあまり抵抗はありません。どこで何を買ったとか、どんなことをしているとか、特に隠さないといけないようなことはないと思うんです。むしろ、知ったからには、知ったなりの対応を迫られることがあり、多くの場合、人の秘密とは「知らなきゃよかった」なモンです。知らない方がいい事はたくさんあると思います。

整形外科で、「もしかしたら、痛風発作かもよ」という指摘は、知って指摘してもらってよかった(結果的には関係なかったけど)な使われ方だと思います。

どんな物にも良いところと悪いところはあると思います。良いところを伸ばして、悪いところを改善できれば、それで良いのであって、悪いところだけを見て、それがあるからダメと斬ってしまうのは、その先の改善の可能性も摘み取ってしまうのでは?と考えます。最初からなんでも上手くいくとは思いません。「できた!ハイ終わり」でなければ良いと思います。

(追記)
…とはいえです。スマホの中身やPCのデータを全部抜き出して、そこから反政府的だと逮捕される(する)という事態がロシアで起こっているようです。そこまでのプライバシーを手放すわけにはいきません。やはり思想や信条や良心の自由は保障されるべきです。

 

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