小学校の運動会
保護者の皆さんが立ちっぱなしで我が子を見ているのに、テントの下で涼しく参観。その代わりと言っちゃなんですが、自分で自分に、よく見て改善点や課題を学校運営に活かすという宿題を課しました。
一年生は少し前まで保育園や幼稚園の園児さん。3月生まれの一年生と4月生まれの六年生では、ものすごい差です。大きな子も小さな子も、運動のできる子も、できそうにない子も、精一杯走ったり踊ったり、体を動かしていました。
残念ながら、コロナ前のフルセット運動会ではなく、午前中だけのハーフ運動会。娘がいた頃は、3色に分かれた学年縦割りチーム対抗戦の様式でしたが、それもなし。そういえば、万国旗も出てなかったです。
それでも、3年生以下(あれ?4年生以下かな?)ははじめての運動会。他の学年の子が走っているところなど、なかなか見る機会はなかったと思います。応援団も出てきたり、アナウンスも子ども達で代わる代わる担当していました。
そういえば、アナウンスをしていた6年生の子は、僕がPTAで会報委員長をしていた時の委員さんの下の子でした。当時は、幼稚園に入園する前だったと思いますが、もう6年生?!でした。僕は顔を見てもわからなかったのですが、帽子の横にあった名前を見て「え?!」と気が付きました。で、後ろをみると、元委員のお母さん。その子も僕に気が付き「あ!山田さん!」と。大人の顔はそんなに変わらないので、気づいてもらえますね。
アナウンス担当も近かったし、救護担当も近くて、何人かは転んで擦りむいたりして傷の手当に来ていましたが、大きな怪我をする子もなく、数日前に滋賀県で行われた運動会のように、熱中症で倒れる子どももいなくてよかったです。
平日の午前中という時間でしたが、保護者は多数参観していました。保護者の中に、ファンサうちわというか、推しうちわというかを持って我が子を応援している人がいました。時代が時代ならウチの和子はんもやりそうです。卒業式の袴姿も最初は一人か二人だったのが、ある時から一気に…と聞きます。来年あたりはファンサうちわだらけになるかも?
気になったのは、ぽっちゃり君とぽっちゃりさんが多いこと。ズッとそういう傾向だったのかもしれませんが、コロナ禍がキッカケで、運動習慣が減ったりなくなったりしたんかな?と思います。授業は行われていたとは思うのですが、以前にも増して、家でビデオゲームをしたりする傾向になったことと関係しているかもしれません。
それと、反り腰の子と猫背の子が多いのも気になりました。僕自身が反り腰なので、これはとても気になりました。体ができてしまう前に、腹と背のバランスを整える機会があればなと思います。
いい学校だなと思ったのは、特別支援学級の子も普通のクラスに混ざって走ったりする時に、子ども達から自然と応援が盛り上がったりすること。このあたりは娘が通っていた頃から変わってないなと思います。
子ども達、一所懸命頑張っていました。
僕の願いは、運動会や学校の体育の授業で、運動嫌いになってほしくないというコトです。僕自身が、あんまり運動が得意ではない子どもだったし、運動会もどちらかといえば憂鬱な子どもだったから、余計にそう感じます。
勝つだけがスポーツじゃないし、動くだけがスポーツでもありません。ぜひとも「観戦」という授業も入れてあげて欲しいです。運動したくても、身体的な事情でできない子だっていますし。スポーツ人口の裾野を広げるには、まず観戦を広く深くすることだと思います。
例えば、見たことのない競技の映像を見ながら、ルールを見付けていくなんてのは、観察力も必要だし、社会適応能力のトレーニングにもなると思います。誰かにルールを説明するのは、なかなか難しいことです。例えば、野球で捕球後どこに投げるか?を系統だって説明できるか?これはかなり難しいと思います。
そして、見て楽しむには基礎となる教養も必要です。実技だけでは身に付かないコトも多いです。そして、見て楽しいは、たとえ寝たきりになっても楽しめます。授業の採点は「試合中に目を奪われたプレーは?」や「いかにもフランスでの試合だなと思った光景は?」など、問題作りもオモシロイと思います。
なによりも、体育を教える先生が、「ほら!体を動かすって楽しいでしょ?」「こんなオモシロさもあるよ」というように、知ること、体験すること、探求することの伝道師になって欲しいと思います。これはどの科目でもそうですが、そう考えると、たくさんの科目を一人で担当する小学校の先生って偉大です。
体育の授業が「体を動かすコトを楽しい」「スポーツってオモシロイ」と感じるキッカケになれば、きっと一生役に立つと思います。そして、運動習慣がある程度定着すれば、糖尿病や高血圧といった生活習慣病の予防にもなるし、もちろんダイエットコントロールの知識や対応力も身に付ける機会になれば良いと思います。
運動会の後、子ども達が頑張っているのに刺激を受け、オッチャンは自転車で42.195km走りました。
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