宮津市へ
行きは、城崎温泉行きの特急きのさき5号。全席指定車の全席が満席。僕が乗った2号車は、日本人の中高年で一杯。周囲を完全に包囲されました。そして、京都駅を出るなり、プシュ〜という缶のフタを抜くと同時に炭酸が抜ける音。そしてプハァ〜というあれ。こういう列車は車内販売があると、よぉ売れるやろなぁと思います。キンキンに冷えたみかんも売れば売れたんじゃないか?と思うくらい暖かい日なうえに、車内の暖房。ビールが進んだと思います。
僕の隣に座ったおばちゃんも、ポリポリパリパリとよぉ食べてました。そして、園部あたりからシーンとなったなと思ったら、よぉ寝てました。ポリポリ食べている時に聞いたところによると、城崎温泉&蟹ツアーだそうな。エエなぁ〜。天気も良くて最高やん!
福知山で特急たんごリレー号に乗り換え。JRから京都丹後鉄道への乗り換えって、何度もしていたはずなのに「?」でした。駅前からの京都丹後鉄道への入口とJRからの乗り換え入口は違うのね?
そして福知山駅の表示が、これまたややこしい。台湾人と思われる男女カップルが表示を見ながらウロウロウロウロ。聞けば、「天橋立へ行きたいけど、どこへ行けば?」と困っていた。「こっちの列です。行列ができてるけど、慌てなくても乗れるから」というとホッと安心した模様。リレー号は、天橋立行きではなく、その先の網野行きという表示だし、JR山陰線から京都丹後鉄道に乗り入れて天橋立へ行く列車もあるから、そっちにも「天橋立」という表示が出てるわけです。漢字が読めてしまうので、かえって「ん?!こっちにも?!」となったんだと思います。
講演は無事に終わり、講演アフター。さすがに、気仙沼のように一杯飲んでから帰るという時間の余裕もない。講演担当者が大学の後輩(学部は違うけど)でした。大阪市立大学は、歴史は長いけど一学年の学生数が少ないので、なかなか出会えない同窓生にあった嬉しさもあって(きっとお互いに)、担当氏からお土産を頂いたり、カフェでお茶したり、自分が学生の頃はどうだったなど、楽しい情報交換ができました。
その担当さんが連れて行ってくれた宮津まごころ市のディスプレー。宮津のソウルフードとして紹介されていたのが「カレー焼きそば」。初めて知りました。
ホームの頭上に架線がある線路とない線路がある。そして、駅舎側から3番線、2番線、1番線、4番線と並んでいる。3番線と2番線は架線のないディーゼル列車用のホーム。1番線と4番線は架線があるのでディーゼルと電車が入る。
そして、いざ帰路!帰りは宮津からたんごリレー号。ほぼ満席。このたんごリレー号。天橋立方面から来て、宮津でスイッチバックして、来た方向と逆に進みます。で、乗り込んでみると、誰も座席の向きを替えない。
まぁ、理解できないわけでもない。日本のクロスシート車両は、だいたい進行方向に向かって座るようにセットされています。ところが少し古い車両に慣れている国の人達は、固定ボックス座席が多い。そして欧米は、車両の半分が前向き、半分が後ろ向きに固定されているのが多い。全座席が進行方向に向くシステム(転換クロスシート)を採用している鉄道は、意外と少ない。新幹線クラスの高速鉄道でも、そういう固定クロスシートを採用している車両は多いんです。英仏海峡を連絡するユーロスターですら固定座席。
僕の隣は、佐賀県から来たという僕と同じくらいの年齢の女性。「私は前に向いて座りたいんですけど、誰も替えようとしないんですよ」というのもあって、僕が「みなさん、この駅からは後ろ向きになるので、座席の向きを替えましょう!」と声をかけました。
と言っても、「え?なに?」という顔。まず日本語が通じていない。大半が中国語圏の人たち。僕の後ろで、ひっくり返すと向かい合わせになる座席の2人は台湾人カップル。他は本土かららしき人たち。その台湾人のカレシは理解してくれたが、カノジョは「意味がわからない」と引き下がる。「じゃ、やって見せるね」ということで、「座席の方向は、こうやると向きが変わるんです」と説明。そして、「あなた方のスーツケースがあるから、あなた達も回してもらわないと、向かい合わせ座席の僕達との間にスーツケースのテーブルができるんだわ」と。それで納得してくれたみたい。
その次の列の中国人中年男性は、少し身分の高い人の身なりだったし、すでに理解していた。共産主義を掲げる共産党が統治する中国に身分の高い低いがあるのか?はひとまず置いておくとして、どの国でも地方でも、頭の良い人と悪い人が存在する。もっというと、説明しても分からない人、説明すると分かる人、説明しなくても分かる人に分類できる。そして、その中国人中年男性は説明しなくても分かる人だった。すると、彼の属する御一行様は彼に倣う。
佐賀の女性といろんな話をしているうちに福知山駅に到着。降りる時に、座席を確認すると、僕達の座席と通路を挟んだ反対の席の中国人女性4人(2人がけ✕2列)だけが逆方向。これは世界共通の傾向かもしれない。
佐賀の女性は、「京都に旅行に来て、宿泊先や飲食店の人以外で、京都の人と話をしたのははじめて」とおっしゃっていました。とてもよく理解できます。観光旅行で行くと、現地の人と話をする機会がなかなかないです。僕は旅先で出会う人との会話が楽しいと思う種類の人間なので、宿泊先と飲食店での話だけでは、ちょっと物足りないです。佐賀の人は同類だったようです。飲食店の中には、話をするのがメインの店もあるので、そういう店は除外。
で、帰りの福知山駅。行きに続いて、やっぱり困っている家族3人を発見。困るのも理解できます。僕が乗るきのさき20号は7両編成で、前3両は福知山始発。うしろ4両は城崎温泉からやってくる。福知山で連結して7両になるタイプ。その家族にしてみれば、「すでに前3両はやってきている。でも、私達の乗る車両が無い!」そりゃ不安になります。聞けばタイ人家族!すかさず「サワッディーカッ!」と言うと満面の笑み。こっちも嬉しい。残念だけど、娘と違ってそこからは英語。切符を見ると僕と同じ3号車。「もう少ししたら、僕達の乗る車両も来ますよ。で、この駅でコネクトするんです」と伝えると、安心したようです。
やっぱりタイの人は明るい。基本が笑顔。気持ちはどうであれ、ベースが笑顔。それだけで、友好的な気持ちになれます。タイに行ってタイが好きになるのは、その「基本が笑顔」だからなのかもしれない。
京都駅について、そのタイ人家族と「セルフィーしようよ!」と言うと、「もちろん!」と、この笑顔!また、タイへ行かねば!
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