秋田県横手市へ

 2月26日は、講演(これ)で秋田県横手市へ行きました。天気予報通りの雪でした。暖かい地方の生まれ育ちで、京都暮らしといえども、伏見はめったに雪が降らないので、大量の雪にまみれる貴重な経験でした。

大阪国際空港(伊丹空港)から秋田空港へはエンブラエルJ-90。今回は、往復ともクラスJ。往路の飛行機は、座席数に対して客が3分の1くらい。そりゃまぁ、これから天気が荒れ気味の秋田へ向かう人は少ないかもね。

関西地方はほぼ晴れ。そして、下を見ると…ん?ウチのちょっと南を飛んでるやん!

機内の雑誌でおなじみのこのページ。しかし、まだアレが決まる前の印刷なんでしょうね。

これが残っていました。「約50年ぶりとなる国産の小型ジェット旅客機。細部まで追求された性能と快適性に注目」これが、とうとう幻になってしまうとは…ブラジル製のエンブラエル機に乗りながらこれを見て「うーむ」となる。航空機に関しては、ブラジルにも大きく遅れをとっているという現実。

とはなんとか考えている(というかウトウトしている)うちに景色が一変して、雪景色。
秋田空港で迎えてくれるのはなまはげ。これ、夏もあるのかな?
そして、その横には「あきたこまち」も。

機材チェックを終えて、ホテルにチェックイン。部屋から見ると、道路の雪は溶けてきれいになっている。
晩ご飯は混む前に食べる。横手といえばB級グルメでおなじみの「横手やきそば」だけど、クーポンやらさらに割引やらで、ホテルの横にある横手駅前温泉ゆうゆうプラザのレストランで食べることに。
横手牛タン定食+トロロとちょこっと生ビール。これだけ食べて飲んで…400円未満。すごすぎる。ま宿泊代に含まれているんでしょうね。

で、けっこうお腹は膨れているんだけど、やっぱり横手やきそばも食べたい!ということで、市役所の担当さんオススメの駅チカの横手やきそばの店「食い道楽横手駅前支店」へ食べ歩きすることに。

店に入ると昭和歌謡。あんまり歌謡曲に詳しくない僕でも知っているような曲。あの時代は、日本中でラジオもテレビも有線も同じような曲が流れてましたなぁ(たぶん)。あんまり、そういうメディアと接する機会のない僕でも、教室で誰かが歌っていたりで聞き覚えがあるくらいだから。今は、聞く人と聞かない人、聞くジャンルと聞かないジャンルがスパッと分かれていて、ジャンルがズレるとまったく知らない曲ばかり…というのはあると思います。それはそれで、自分の好きを追求できるし、「え!知らないの?」とバカにされることもなく、良い時代になったと思います。
まずはハイボールと付き出しの切り干し大根。

横手やきそば!食べた!

食い道楽は、駅から本当に近い。というか、駅の東口からここまでの間になにかあったかな?

食べ終わっても、駅前をウロウロ。雪があるのが当たり前の土地なのかもしれないけど、雪自体が珍しいので、ついウキウキ。そして、

雪に手を突っ込んで「つめたぁ〜!!」と喜ぶ。雪や氷が冷たいのは当たり前なんですけどね。ちょっと温めの雪とか、いつもより冷えてる氷とか、もしかして、そんなのがあるのでは?と思うのか、手を突っ込んで確かめてみる。

東の国は日が昇るのが早い。東向きの部屋で、カーテンをしっかり閉めてないと、日差しが入って目が覚める。それよりも、雪国の朝は早い。朝早くから除雪車がワンワンと動いていて、聞き慣れないその音で目が覚めてしまう。

前日、路面の雪は溶けて…は一晩で白くカバーされています。これも、出勤時間帯までには除雪されてるんです。空港から会場までの移動中に、除雪の予算というのを伺ったのですが、1回で1000万年単位掛かるそうです。

こちらは建築現場。建機や資材の上にももれなく雪。南の国だと、冬の作業でも、「じゃ、始めよか」ですぐに取りかかれると思うけど、雪国だと、まずは積もった雪を取り除くところからになりそう。手間掛かりますよね。それだけでもタイヘンだ。

講演は無事に終わり、さぁ、帰るぞ…というところで、雪も風もえらく強く。大丈夫かな?と思うと、晴れ間が見えたり。
横手市から秋田空港への道は、視界がかなり悪くなるような時もあり、「それでも、視界ゼロって時よりは、かなりマシですよ」と普通に運転している担当さん。秋田空港に近づくと、その雪も風もマシに。横手は秋田の中でも雪が多いと聞いていたけど、本当なんだなと実感。

帰りの機体もエンブラエル。帰りは、ほぼ同時刻に飛ぶANA機があったのですが、ANA機は秋田に来る前の新千歳空港で足止めをくらい、伊丹空港行きは2時間半の遅れに。JAL機は伊丹と秋田の往復機体なので、来た機体でそのままとんぼ返り。それでも、15分ほどの遅れに。いやぁ〜ANA便でなくてよかった。

山好きなら、「これが〇〇山で、こっちが☆☆岳」と言えるんでしょうけど、僕にはよくわかりません…が、一番奥が富士山で、その手前に北岳があって、たぶんあの山脈の一番高いのが北岳というのはわかります。手前もたぶん…では?

奈良盆地の西、北葛城郡あたりを飛行中。この視点から薄明光線を見ることができました。薄明光線は、天使のはしごや天使の階段などと呼ばれたりします。

大阪の淀川を通り越したところ。さすがに西高東低の冬型の気圧配置で、風も強く、このあたりの気流も乱れまくりで、だいぶんグラグラと揺れましたが、着陸はソフトでお見事でした。

僕は雪や風の影響がほとんどなく、無事に行って帰ってくる旅行を楽しめましたが、ANA便の人はお疲れだったと思います。そして、雪国の人の暮らしが少し垣間見られ、これまたタイヘンだろうな…と思いました。

雪や風の影響がほとんどなかったのは、移動距離が短かったというのもあると思います。この地図の上の端が講演会場の「横手市交流センターわいわいぷらざ」。一番下が「横手駅前温泉ゆうゆうプラザ」。この間を行ったり来たりだけですから。



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