娘がドイツから帰ってきた

 

8月上旬、娘がドイツへ旅行しました。ドイツ滞在中はともかく、その往復にいろいろあったので、そこを記録。

タイでの留学中に仲良くなったドイツ人に会いに行くドイツ・スイス旅行。往路は、中国南方航空を利用。「なぜに中国南方航空?」「安いから」「あ、そ」。今回のツアーは、正確に言うと、同じくタイに留学していた東京の大学に通う知人(←ひとりで旅行できない人)を、そのドイツ人に会わせるため、ドイツへ連れて行くツアー。いわば引率ツアー。自分一人なら関空発着便を選択するところが、ちょっとややこしいことに。

中国の航空会社は、このご時世でもロシア上空を飛ぶルート。他国の航空機はロシア上空を避け、冷戦時代の南回りやベーリング海峡経由で、時間も燃料も大幅にかかるのに比べ、ロシア上空をカットできると、そりゃ安いわな。とはいえ、ロシア上空で機材の不具合でも出て、ロシアの空港に降りたらどうなる?という危惧も。

ロシアを横切り、フィンランド領空内に入ったのを確認して「ホッ」でした。

ドイツ滞在中はとにかく涼しかったそうな。

娘がドイツ鉄道「DB」のデュッセルドルフ駅で「さむ〜〜」と震えていた頃、オトンは、

「あつっ〜ぅ」と庭でコロナビール片手にBBQ。久しぶりにランナー友達が集まって、秋冬シーズンに向けた宴会。


鉄道好きの僕のために、娘があっちこっちで鉄道写真を撮って帰ってくれました。良き土産です。電線が目立たない町並み。天井の高いドーム屋根の駅。これぞ欧州!

で、問題は帰路です。行きと違って、帰りはドバイ経由のエミレーツ航空。こちらは「間違いない」航空会社。とりあえず安心。
ところが、中継地のドバイの手前でいつまで経っても降りられない。滑走路が空くまでドバイ沖でグルグルと3周。その間に、シンガポールやバンコクからの便が横から入ってきて先に着陸。陸に近づいたかと思ったら、また沖へ。やっと着陸かと思ったら、今度はムンバイからの便が割り込み。やっと着陸。とはいえ、これで定刻着陸。このトラフィックも込みな時間設定だったとは。

ドバイからの出発は順調だったようで、気が付けばカブール上空、さらには僕がいつか行きたいと思っている敦煌の上空を通過。敦煌とカトマンドゥはパックツアーでも良いから行ってみたい。

娘の乗ったエミレーツ機は無事に羽田に着陸。実は、この時、日本上空には台風7号が来てまして、太平洋沿岸は大雨と暴風の警戒が高まっておりました。
それがコレ!
羽田到着は夜22時頃。そのまま羽田に予約していたカプセルホテルに泊まり、翌日、京都まで移動の予定…だったのですが、15日の東海道新幹線は計画運休で名古屋までしか運行しないことに。15日の夜に大事な食事会(娘の従兄弟の結婚披露会)があったので、どうしても京都まで帰ってこさせたかったのですが、14日夜の時点で断念せざるを得ないことに。名古屋まで新幹線で移動して、そこから在来線や近鉄で帰るという選択肢も、すべて運休でダメ。万策尽きて、さて、問題は15日をどうするか?に。

僕は経験上「行けるところまで行く」をおすすめ。15日の朝、時差ボケとカプセルホテル独特のド早朝になる目覚まし音で全然眠れなかったという娘。このまま東京に居残ってホテルを移って、デイユースを使いながらユックリする選択肢もあるけど、僕は先に名古屋まで移動して、そこでユックリ過ごすことを提案。

東京から名古屋への新幹線は、全席自由席だけどガラ空きだったそうな。夜の食事会の欠席は残念だったけど、新幹線と名古屋のホテルが快適でとりあえずユックリ。で、翌日です。

台風は通過したし、台風一過の青空で…と思ったら、16日も新幹線は線状降水帯の出現で大混乱。
ニュースでも混乱ぶりが流れていました。東京でもう一泊していたらタイヘンなことになってました。「途中の静岡や浜松くらいでノンビリ過ごす」も選択せず、「行けるところまで行く」で正解でした。まさか、台風が通り過ぎた翌日も、ダイヤが乱れるとは思いませんでした。

名古屋から京都は、在来線で帰る方法もあったのですが、確実に座れることと、乗り換え時間がちょうど良いことを優先して、近鉄特急をおすすめ。大垣や米原での在来線乗り換えはダッシュだ必要な時があったり、長時間の列車待ちがあったりという記憶があったので。

とにかく近鉄が名古屋まで通っててヨカッタ。伊勢中川と大和八木で乗り換えるパターンにはなったけど、特急のまま近鉄丹波橋で降りることができるメリットも。
伊勢中川であっちの特急で名古屋から来て、こっちの大阪行きの特急に乗り換えて、出発を待っているところの写真(だと思う)。ものすごい雨が降ってますね。

「行けるところまで行く」は、僕もこれまで何度か、それで窮地を脱した経験があります。大切なのは、「行けるところ」の解釈。特急などの速達便の停車駅にするか、それとも各駅停車などを使って一駅でも先に行くか?というところ。これは勘に頼るしかないです。とくに、感覚の分からない外国では難しいところ。国内でも運行会社によって、特急優先なところもあるし、普通優先なところもあるし。

結局、娘は、デュッセルドルフから羽田までの時間よりも、羽田から京都までの方が時間がかかるという、貴重な経験をしたのでした。

「家に着くまでが修学旅行」

という、あの一言を思い出しました。
 

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