会話が成立しない

一昨日、就活中の娘の話から「改めて『業界地図』がオモシロイ」という話になり、Amazonで予約。午後に注文したら、その日の夜には届くというので、「早いなぁ」と思いながら注文したけど、結局、届かず。

昨日は朝から大学へ非常勤講師で出勤。「出勤までには到着するだろう」と思っていたけど、玄関に「置き配」はない。「こんなことなら駅前の書店で買えばよかった」とガックリ。そういえば、最寄りの駅ナカ書店が閉店してしまった。このご時世、近所に書店が2軒もあるスゴイ立地だったのだが、残念ながら1軒になってしまった。

話は戻るが…そんなわけで、仕方なく出勤したら、駅と我が家の間に、Amazonの配達車が停まっていて、運転手は何やら端末で確認中。せっかくなので話しかけてみることに。

「数十メートル先の家の者ですが、この荷物の中に、ウチへの配達物があると思うんで、受け取りたいんですが…」
と問いかけても、理解できないのか
「置き配しますので」
としか答えない配達員。こっちも急いでいたので、
「じゃぁ、いいです」
と大学へ向かう。

そういえば、先月、こんなこともあった。
淀川左岸を、ロードバイクで京都から大阪の十三大橋に向かって走っていたら、天神橋筋を越えたあたりで前触れなくいきなり、
「この先、通行止め」
というジェスチャーの高齢警備員。初めて通るルートなので迂回路はないのか聞こうと近寄ると、近づく間に何度もダメのジェスチャー。
「迂回路ないですか?」
と聞くと、
「通行止めや!」
と答える。
「いや、迂回路はないのか?と」
「戻って!」
「う、か、い、ろはないのか?と聞いてるんやけど」
「一般道や!」

お互いに日本語を介しながら、まったく会話が成立しない。彼らは、話しかけられることが、イコール、クレームという図式になっているのか、予定外の会話を拒むのである。型通りの答えはできるのだろうが、それ以外はできないのかもしれない。もはや融通が利く利かないというレベルでもない。自分の意志を言葉で十分伝えられないような、外国で会話しているレベル。

外国人と会話…で、ふと、15年くらい前に参加したイギリスでの結婚式を思い出した。

友人でインドにルーツをもつケニア系イギリス人の娘さんの結婚式に招待された時のこと。会場は彼の豪邸の広大な庭に張られた巨大テント(サーカスのテントのサイズが数基)。ケータリングサービスのテントもあり、参加者と同じくらいの人数の各種スタッフがわんさか。

インド料理が並ぶなか、アレが飲みたくなり、近くにいたボーイを呼んでみた。すると、「わたし?」と自分を指差すボーイ。うなづく僕。困惑しながら近づくボーイ。

僕が
「ラッシーってありますか?」
と尋ねると、驚くべき返事が返ってきた。

「ラッシー!良いですよね。でも、こういう席ではないです。
 それともう一つ
 私に話しかけないで下さい。
 あちらの上の人間を介して下さい」

ボーイはインド系だった。インドのカースト制度は表向きは解消しつつあるとはいえ、現実には、まだまだ残存していると聞く。確かに、イギリス的な中産階級の結婚式に、労働者階級のボーイという構図。カースト制度下でも、参列者とボーイは別の階級だろう。「私に話しかけないで下さい」という言葉は、(表向きは)平等社会の日本で暮らしている僕にはインパクトが大きすぎた。

が、今、現実として、会話が成立しない事象といくつか接して、そろそろ日本もカースト制度とは言わないまでも、階級として会話が成立しづらくなっているのかもしれないと感じた。ここに外国人労働者も加わると、さらにややこしくなる。第二言語を仕事ができるレベルで習得できる外国人と、母語での会話が成立しない日本人。

どうなるニッポン?!

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